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【筆者名】
澤田耕治
【ご挨拶】
私は1984年4月にLONDONに赴任いたしました。その後、東京での生活よりもLONDONでの生活を選び今日に至っております。 外国で暮らす日本人として日本の良さや英国との違いを感じ取りながら日々暮らしています。
投稿にあたり、自分の生い立ちから紹介するのが日本の一般的な方法でしょうが、私は著名人でもありませんし、自慢できるほどの経験を重ねてきたわけではありません。30-40歳代で欧州各地でのビジネスを経験し、現在日系の企業に勤務している際立った能力や才能があるわけでもありません。
そんな私がこれまで経験したこと、遭遇した出来事や一つのテーマを中心にしてその時の状況や感想を紹介したい、と考え投稿いたします。
【テーマ】
① 英国での生活を通して思うこと。
② 日英比較論
③ 日本を外から見た感想。
④ 英国生活を振り返って思うこと。
第三回 地球儀
2022年の11月、三年半ぶりに一時帰国した。ウクライナでの戦争の影響もあってロシア上空を避け飛行するので、飛行ルートも出発時刻もこれまでとは違う。飛行時間も1-2時間長くなった。機内はもちろんマスク着用であった。今回は私がこれまで通過したことのないルートであったのでご報告し、世界地図を思い描いてほしいと思います。
ロンドン発東京行き
まず南下してトルコ上空へ、それから西に向かいパキスタンとアフガニスタン上空を飛行した。私にとっては初めての飛行ルートだったので窓下を長いこと眺めてみたが、砂のような岩のような大地の連続で灰色の世界に驚いた。海はもちろん川も見当たらなかった。ほぼシルクロード上空を飛んだのであろうが、昔の人のすごさとアフガニスタンで亡くなった中村医師の偉大さを改めて感じた。
東京発ロンドン行き
東京を北上、アラスカを越えてグリーンランド上空を長時間飛んだ。土地の名前はグリーンだが白一色の世界、人家の明かりも道すらも発見できなかった。ところどころに氷が割れていたので、氷の下に土はあるのかな?と考えた。さらにアイスランド上空を通りスコットランドに入りブリテイン島を縦断してヒースロー空港に到着。
日本で見る一般的な世界地図(日本が真ん中に位置しアメリカが東、欧州が西にある)でこのルートを線で結んでみると何かすごい遠周りをしているように見える。しかし地球儀で確認すればそうでもないことがわかるので、読者の皆さんにも地球儀を見ることをお勧めいたします。 ついでに言わせていただければ、英国の世界地図(英国が真ん中に位置している)も見ていただきたい。日本が極東(Far East)と呼ばれる理由が理解できます。今回の一時帰国では灰色と白色の世界を感じ取ることができたのは新しい経験だった。
最後に飛行中機内でCAとおしゃべりをした中で、コロナ禍で国際便に乗客一人という便があったそうだ。そんなときでも乗務員12名は予定通り乗り込んだそうだ。非常に無駄なように感じたが、飛行機のドアの数だけ乗務員を配置しなければならないそうだ。飛行機の安全性の高さを感心させられた。それにしても乗客も乗務員もどんな気持ちそして態度で、長時間機内で過ごしたのかビデオか何かで拝見してみたい、とも思った。(ちょっと皆さんに失礼かな)
*六韜三略(りくとうさんりゃく)とは、人生を歩むうえで、また社会で生活していく上で、役に立つ教え。人生訓、処世術。中国の兵書、「六韜」と「三略」の併称。「六韜」は文・武・竜・虎・豹・犬の六巻があり、周の太公望呂尚の作とされている。「三略」は上巻、中巻、下巻の三巻があり、前漢の黄石公の作とされている。「韜」は剣袋や弓袋のこと、「略」は作戦や計略のこと。
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