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バービカン・センターにて、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台『となりのトトロ』


Mei Mac, Ami Okumura Jones & Dai Tabuchi in My Neighbour Totoro at Barbican Theatre, London. Photo: Manuel Harlan




2022年10月8日(土)よりロンドンのバービカン·センターで舞台「となりのトトロ」が開幕した。


この舞台は1988年にスタジオジブリが製作したアニメ映画「となりのトトロ」を、ロイヤル·シェイクスピア·カンパニー(以下RSCと略)によって、舞台化された作品であり、開幕前から大きな注目を集めていた。これまでベネディクト·カンバーバッチの「ハムレット」保持していたの1日のチケット販売記録を塗り替えるほどの期待されていた。


スタジオジブリの創設者で脚本と監督を務めた宮崎駿氏のこの作品は、日本で数々の賞を受賞、その後30年以上に渡り世界にも高い評価を得てきた。アニメーションの価値だけでなく、現代日本文化の礎として、また世界の映画界における永遠の名作として位置づけられている。


RSCの舞台は、トム·モートン=スミス氏が脚本、フェリム·マクダーモット氏が監督、トム·パイ氏がデザインを担当し、映画の作曲家である久石譲氏が音楽を担当した。


世界中の子供から大人まで幅広い年齢層に愛され、よく知られている作品だけに、舞台化への朝鮮は並々ならぬ努力があったであろう。そしてその努力は才能あふれるスタッフによって素晴らしい舞台として成功した。


東京に住んでいた家族が田舎町の通称「お化け屋敷」に引っ越し、入院中の母親を森の精霊に慰めてもらうという、神秘的な物語をトム·モートン=スミス氏が忠実に脚色し、舞台照明を絶妙に使い、不安や喪失感なども演出する。姉妹を演じた奥村亜枝ジョーンズとメイ·マックは、大きな声で笑ったり、はしゃぎ回ったりと、大人ながらにして子供感を存分に出し切ってる。


全体の舞台美術の美しさと巧みなトランスフォーメーションには息を呑むほどである。また、日本古来の舞台や紙芝居、人形劇の技法も取り入れ、黒子を登場さえ、トトロパペットやまっくろくろすけ、鶏などを操る手捌きも見事である。猫バスはまるで青森のねぶた祭りの出し物を連想させた。


SRCの最高の技術と才能が結集された素晴らしい作品であり、トトロファンはもちろん、舞台美術を手がける人にぜひ見てもらいたい作品である。2023年1月21日まで上演。


チケット購入はこちらから:


舞台美術の裏側映像



My Neighbour Totoro at Barbican Theatre, London. Photo: Manuel Harlan



My Neighbour Totoro at Barbican Theatre, London. Photo: Manuel Harlan

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