チェコ・フィルハーモニー管弦楽団が10月に来日!
首席指揮者兼音楽監督:セミヨン・ビシュコフ
チャイコフスキー・プロジェクト
マエストロ・セミヨン・ビシュコフとチェコ・フィルハーモニー管弦楽団©Marco Borggreve
マエストロ・セミヨン・ビシュコフとチェコ・フィルハーモニー管弦楽団がチャイコフスキーの交響曲のレコーディングに一緒に取り組む「チャイコフスキー・プロジェクト」、2016年から始まり、同年、そして2017年とDeccaよりリリースされたレコーディングが絶賛されましたが、今年2019年、さらに飛躍します。8月にDeccaクラシックスより、チャイコフスキーのすべての交響曲、3つのピアノ協奏曲、ロミオとジュリエット、弦楽セレナーデ、そしてフランチェスカ・デ・リミニが入ったボックスセットが発売されます。
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団は昨年セミヨン・ビシュコフ氏を首席指揮者兼音楽監督として迎えました。122年に及ぶ歴史の中でチェコ人でない首席指揮者は彼が4人目です。ビシュコフ氏は言います。「チャイコフスキー・プロジェクトの始まりのきっかけは、チャイコフスキーの交響曲サイクルのレコーディングをチェコ・フィルハーモニー管弦楽団と一緒にやらないかという話を持ちかけられた時です。私は聞いたとたんにこの話は素晴らしいと思いました。チャイコフスキーの作曲した偉大な音楽は全世界に通ずるものですが、西ヨーロッパの風習を持ちながら東ヨーロッパの伝統も保っているチェコ・フィルハーモニー管弦楽団はチャイコフスキーの音楽を表現するうえでとても面白いアプローチができると思ったからです。」
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の総裁であるディヴィッド・マレチェック氏は、セミヨン氏を迎えて、まだ日が浅いにもかかわらず既に楽団と彼とのケミストリーがいいことに気づいて喜んでいます。そして「セミヨン氏がチェコフィルに来てくれてこの上なく運がよかったと思っています。チャイコフスキーのボックスセットはセミヨン氏と楽団のパートナーシップの始まりを記念するにふさわしい作品になると思います。」とも語っています。チャイコフスキー・プロジェクトのレコーディングの特徴はレコーディングスタジオで各オーケストラメンバーが納得するまでレコーディングし直し、メンバーの一人一人の責任と重要性を重視している点です。
更に今年はチャイコフスキー・プロジェクトとの一環として東京、ウィーン、パリへの遠征も行われます。東京公演は10月22、24、25日です。(チケットはこちらから。5月11日より発売予定。 )
先日バービカン・ホールでマレチェック氏、そして楽団長のロベルト・ハンツェ氏と偶然話す機会がありました。二人とも日本の大ファンだそうです。マレチェック氏は「日本の観客は聞いているときはおとなしいけれども後からとても積極的に質問などをしてきてクラシック音楽に深く興味があることがよくわかります」と教えてくれました。またハンツェ氏は「日本はインフラも整っていてすべてが機能的で食べ物はおいしいし人々は親切で大好きな場所です。そして僕たちは第一フルート奏者に日本人の佐藤氏を迎えましたが、彼の活躍を楽しみにしています。」と語ってくれました。世界的にも名声が高いチェコ・フィルハーモニー管弦楽団とセミヨン・ビシュコフ氏のコンビネーションは見逃せません。日本での公演に期待が膨らみます。
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の総裁のディヴィッド・マレチェック氏
©The Czech Philharmonic
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の楽団長のロベルト・ハンツェ氏
©Petra Hajska