Aya Tokita / 時田あや
女子美術大学の洋画専攻で油絵を4年間学んだ後、一年間美術の研究をかねてロンドンに滞在する。ロンドンでの生活は、自分個人と芸術との向き合い方に大きな影響を与え、文化的にも豊かな経験を味わう機会が多く、新しいイラストを生み出させる刺激となった。三年後に再たびロンドンへ戻り、セントラル・セント・マーチンズ・カレッジに入学し、グラフィックデザインを学ぶ。
セント・マーチンズを卒業後、タイムスニュースペーパーに依頼を受け、イギリスに店を構える世界各国のレストランのイラストを描く。ユーモアに富んだ世界中の料理の描写、一等書記官の持つ調査書の入った赤いブリーフケースの時事的なイラスト、そして日々の生活の描写などを対象に数々のイラストを生み出した。最近ではイギリスのNHSヘルスと教育部門に使われるイラストレーションを作成し、コンフェレンスのポスター、及びトレーニングに使う教材のデザインも行う。
ロンドン発の情報コミュニティeマガジン『あぶそる~とロンドン』 の連載では、20年以上になるロンドン暮らしに日々思うこと、6年間勤めたロンドン動物園でのボランティアで目にするエピソードなどをイラストとエッセイで綴っている。http://www.absolute-london.co.uk/category/happenings/usagiana
彼女の作品は、コンピューターを使ったものを始め幅広いスタイルを持ち、色々なメディアとクラフトを用いて多種多様なモチーフと、画像、そしてイラストレーションを作り上げる。彼女の最も最近のワークである動物と草花の作品は、リノリウムとゴム板を彫り上げた版を使うのが特徴であるが、これは非常に人気がある作品のようだ。彼女の作り上げる世界には、潜在意識的に彼女の人生に起こる出来事と、それに対する彼女の情緒的な反応が映し出される。また彼女の比喩的な表現はしばしば謎めいた、もしくは不安でよそよそしさ感じる表情を伴うことが多く、鑑賞者を強く刺激することも多い。
2017年7月7日から彼女の初の個展が Chalice Gallery について開かれたが、過去10年の作品からの興味深いセレクションと、この個展のために制作された新しい作品が公開された。彼女のドローイングのテクニック、水彩画、版画そしてデジタルワークと多様な作品が好評だった。 12月には同ギャラリーでクリスマスエキシビジョにクリスマスをイメージしたロビンと天使が出品され好評を博した。 2018年5月、Mario's Cafeで個展を開催。カフェの雰囲気を心地よく明るくすると大きな好評を博す。現在ではHouse of Morocco www.houseofmorocco.co.uk で作品とグリーティングカード、Exhibit London www.exhibit-goldenlane.com でグリーティングカードが販売されている。 ペットの肖像画も人気を博しており、英国だけではなく日本からの注文も殺到している。
時田あやの作品はwww.ayatokita.comで見ることができる。
'Giraffe' Mixed Media, Size varies
by Aya Tokita