ロンドン・チルドレンズ・バレエ団 「カンターヴィルの幽霊」公演、ピーコックシアター
2018年4月19日〜22日
主役のザック・ティズウェルと双子役のセシラ・ハンガーフォード、ソフィー・シュルテン
©️London Children's Ballet, photo: ASH
子供のための子供だけのバレエ団。女の子は9歳から14歳、男の子は9歳から16歳までが出演。毎年10月にオーディションがロンドン市内で行われ、数千人の子供達の中からたった約60人だけが選ばれる。過去にこのバレエ団に出演していた子供達の中にはロイヤルバレエスクールを始め、英国内外のバレエスクールに進学、そしてプロのバレエダンサーとして現在活躍している。
今年の演目はオスカー・ワイルド原作の「カンターヴィルの幽霊」である。
サイモン・カンタヴィル卿は1584年より祖先代々が住み続ける屋敷の呪縛霊になっていた。この呪縛を解くには若い娘と仲良くなり友達になると成仏できるというもの。しかしサイモンはあまりにも怖い幽霊すぎて、誰とも仲良くなれず、屋敷に住む子孫達を怖がらせてしまい、数百年人間嫌いになっていた。
そんなある日、アメリカ公使一家がその屋敷を買い取り移り住むことによって、サイモンの状況も変化していく。その家族は幽霊のサイモンを全く怖がらず、逆に彼を困らせるようないたずらをしたりした。そんな中、15歳の心優しい勇敢な少女、バージニアは偶然サイモンの秘密の部屋に迷い込み、彼は初めて自分の事情を他人に話すことができた。バージニアと友達になったサイモンは呪縛から解き放たれ、無事成仏できた。
「カンターヴィルの幽霊」予告
この公演は2005年に一度上演され、今回が2度目となる。
子供達は1月から4月までの約4ヶ月間、週末と春休みを返上し、ロンドン市内のスタジオでリハーサルを行う。大人のダンサーでも振り付けを覚えたりステップを完璧に練習したりするのは至難の技であり、ただバレエが踊れるだけではなく、高度な表現力も求められる。しかしこの選ばれたダンサーたちはそれをやり遂げ、本番では毎年素晴らしい舞台を披露してくれるのである。今回幽霊役のザックには兄がおり、彼もまたロンドン・チルドレンズ・バレエ団の舞台に数年出演していた。
ロンドン・チルドレンズ・バレエ団は毎年1度の公演のほか、バレエが大好きでプロを目指す子供達のために様々なトレーニングプログラムを設けており、サマースクールや男子のみのクラスもある。
ヴァージニア役のアメリア・ディビソンとセシル役のオットー・メイ
©️London Children's Ballet, photo: ASH
©️London Children's Ballet, photo: ASH
©️London Children's Ballet, photo: ASH
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